音と風の生活(ネットで楽しむバイオリン)

久しぶりにバイオリン始めました。ネットで買ったり、いじったり楽しくやっていきます。

ネットでサブ楽器を調達するぞ  参号器購入プロジェクト第一話 始動編


弓をネット購入し、結構高いコスパを実現したので、調子に乗って楽器も買ってみたくなりました。

 

弓をネットで買った時の顛末はこちらをご参考ください。

https://kamisamacool.hatenablog.com/entry/2019/10/14/135734

 

ヤフオクとかメルカリ見てると、いろいろな楽器が並んでいて、写真見てるだけで魅力的。オールドのもので結構なお値段のものも出ています。

 

また、今回バイオリンの買いたしてみてもと思ったのは、バックアップのサブ楽器がないのが少し不安になったからです。

 

管理人はメインのモダンフレンチの他には、バイオリンを始めた時の楽器(東ドイツ製の出自が不明なもの)しかもっておらず、こいつが板厚大の相当な曲者で、音を作るのが大変で、ちょっとアンサンブルには使えなさそう。もし、メインの楽器の調子が悪くなったりドッグ入りした時不安です。またメインの楽器はいきおい大きなオブロングのケースに入っていて、気軽に持って出るわけにもいきません。そこで、気軽に扱えるサブの楽器欲しくなったわけです。

 

でも、そうしたサブのバイオリン選ぶのは結構至難の業。おそらくそれほど弾く機会もないであろうバイオリンにお金をかけるのは賢くないでしょうし(だってアマチュアのサブ楽器です)、メインのバイオリンとあまりの楽器としての実力が違ったらそもそも役に立ちません。安くて性能の高い楽器って結構な二律背反。

 

また、一台バイオリンを買い増すのであれば、ある程度見た目の美しさとか所有感も重要だと思ったりもすると、もう三重苦の世界ですね。

 

そこで、ネットでコスパの良い、いい楽器って見つかるのか戦略的に徹底的にやってみようという気になりました。

 

まず、どんな楽器を買うかについての可能性としては、以下が考えられます。

1.日本人製作家マスターメイドのセカンドハンド

プロでも実際にライブで使っている方いることから性能に不安なし。もし、出物で過去の名作にめぐりあえれば一番よさそう。それから、やはり日本人製作家の楽器は美しいです。

 

2.スズキの上級グレード: 500番台、1000番台(エターナル)

スズキは、今ネットで”鈴木政吉バイオリン”バブル真っ最中で、値段が高騰してます。確かに表板の美しさには惹かれますが、板材は日本製で”鳴らない”可能性は指摘されていますし、ちょっと不安。美しいバイオリンで所有欲は満たしてくれそう。

なのでどちらかというと新しい時代の高級グレードが対象となります。500番台のバイオリンは、昔高校のオケのときに”よいとこおぼっちゃま”が高校デビューで使っていたのを見てます。少し耳につきますが、音自体は大きくよさそうな感じです。また、新品価格20万円近くの540、580の1980年代製がもし安くかえれば。道具としてはいい買い物だと思います。

ちなみにスズキには一つ下の200番台のグレードのものがあります。こちらは値段も手ごろですが、表板はプレス加工のものとスズキのホームページにあります。プレス加工の板材は、エージングで音がよくなることなどがほとんどないと言われているので対象から外しました。

でも、スズキの280は、あるアマチュアオケのコンマスつかってるってどっかのブログで見ました。結局、弘法は筆を選ばずか、、、、

 

3.中国製マスターメイド

中国のバイオリンは現在世界を席巻中です。量だけでなく、質も確実に伴ってきています。例えば、広州にお住いの譚建華さんのマスターメイドはヤフオクに代理店をされているとおっしゃる方が出品されており80万円なり。結構いいお値段ですが、極めて評価も高い譚さんの楽器にはその価値もあるでしょう。

一方オークションでは結構安い値段のマスターメイドも出ているので魅力的です。安いものだと数万円からあります。

なったって”マスターメイド”ですよ。大量生産品・工房品にない綺麗な作りこみでいい音も期待できます。最近は、クレモナで学ばれた方が、イタリア産のニスを使って作っているようで、全く中国らしい感じもないようです。

出会いによっては面白い発見もできそうな路線です。

 

4.その他新興国製(東欧など)

ブルガリアのグリガとか、ハンガリーのベラバーツィーとか各国ごとに必ずよい工房、ブランドのものがあります。手工品を売りにしており、コンサート向けは新品で20万円超えますが、オークションなら格安も期待できるかも。

 

5.ドイツ製

ドイツのバイオリンはマイスター認定制度もあり、カールヘフナーなどは製品番号などで、スチューデント向け(初心者)、コンサート向け(オケ)、マスター向け(ソロ)と分かりやすいので、間違いはなさそうです。でも、マイスター作とはいっても工房というより工場でしょうから、性能良くてもちょっと所有欲は満たされないかも。

 

なんて順番でオークションでビットしてみることにしました。

 

さて、、、、、

 

まずは国産のマスターメイドですが、写真見ただけでひとめぼれする魅力的な楽器がオークションに出てました。既に閉められた工房さんですが、新作時の値段はん十万円(百に近い方)だとか。工房の名前をネットで検索すると実際にプロの方も同作者の楽器をライブで使っていたようです。ペグとか、あごあてなどのフィッティングもコンサートで使えそうな高級な感じです。

安く落とせるといいなー、、、、

 

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日本の製作家の楽器って本当に美しい

 

でも、結果は残念、というより無理。

オークション最後の数分で、あっという間に100件くらいの入札となり落札価格が天高くペガサスのように駆け上がってがっていかれました。やはり新作定価の高い良い楽器はさすがにオークションでもそれほどは簡単には安くならないと勉強しました。

 

次にスズキの500番台。

できれば、500番台でも上級グレードの厳選スプルース、メイプル材を使った540、550、580、それも少し古いやつを狙いたいところです。

でも、これも結構最近は人気です。そりゃ新品価格20万円にせまるものが数分の一で買えるわけだし、さらにバイオリンの場合はエージングで音もよくなるから古いやつは一石二鳥。思ったより高い値段で落札されています。時には、”え、そんな値段出すの?”って、こちらが心配になるくらいの高値で落札される方も。

また結構業者さんが落札される関係から安い出物の可能性はほとんどなさそうなのです。

なので、いくつかビットした後、こちらも一旦撤退しました。500番台は、ほぼ毎週新しい程度のいいやつがヤフオクに出てますから慌てる必要ありません。

ネットではスズキの500番台のバイオリンが、中古バイオリンのネット業者さんの仕入れ価格相当では買える可能性があるわけですから、たとえば高校でオケを始める方などは考えてもよいオプションかとは思います。

 

で、次は中国マイスターメイドなんですが、こちらは次回に、、、、