新興国バイオリン 参号器購入プロジェクト第3話
あけましておめでとうございます。
なかなか決まらない参号器ですが、中国人製作家のマスターメイドのバイオリン探しは、結局これと言ったものに出会えず、一旦中止となりました。そこで4番目の新興国メーカーの可能性を少し探ってみました。
下のリストがこれまでの経緯です。
1.日本人製作家のマスターメイドの中古 ->断念
2.スズキのハイグレード(500番台以上) ->見送り
3.中国人製作家ののマスターメイド ー>試奏までしたものの見送り
4.新興国メーカー
5.ドイツ
新興国って言ってもチェコとかはボヘミアンバイオリンとして古くからの楽器製作の中心地として有名ですので、イタリアとかフランスに比べると知名度が低いだけと言った方がいいかと思います。
日本に鈴木バイオリンがあるように、それぞれに国に有力メーカーや製作家がいらっしゃいます。思いつくままにまとめると
メーカー: ドボルザーク、シュトルナル
製作家: シュピードレン、ピラー
メーカー: グリガ
メーカー: ベラバーツィー
製作家: ラーツ (Pal Racz)
製作家: スピロフ (Rumen Spirov)
製作家: カペラ (Capela)
ポルトガルが新興国かって、ツッコミありそうですが、他に語るところもなさそうなので、名前入れときました。
Capela, Spirov, Spidlenはすでに何代にもわたるヨーロッパを代表する名製作家家系として有名です。当代のご主人に新作をお願いすると200万円は必要で、数年待ちになるかと思います。 特にJan Spidlenはトリエンナーレも制し、現在トップの製作家ですね。また、先代からストラドなどのオールドレプリカには特に評判で、日本でもプロの演奏家の方々が愛用されてます。私もぜひ一台手に入れてみたいと常々思っております。
メーカー品もグリガ、ベラバーツィーなどはどちらかと言うとコンサートバイオリンに近い製品が充実しており定価だと数十万円レベルです。日本のアマチュアの方にも愛用されているようです。
さて、、、、
こうした楽器をオークションで探したのですが、なかなか良い出会いはありませんでした。製作家のものはそもそもプロユースのものだと値段も100万円は超えちゃいますし、当然ネットにはまず出ないです。
ベラバーツィー、グリガなども日本に入っている数自体がまだあまり多くなく、そのせいかあっても年代が新しいものが多く、なかなか良いものには出会えません。
と言うことで、ここも断念。
と言うことで、最後の可能性を信じ、次回はドイツの楽器を当たってみようかと思います。