どこのドイツだ ジャーマンマイスターメイドを探す 参号器購入プロジェクト 第5話
ドイツのバイオリンは、ネットで買うこと自体には比較的安心感があります。
何故かというと
1.マイスター制度があり、国家資格のある人間が作っているので、一定のレベルが保証されている。
2.大規模生産されており、日本の楽器店含めて多くのものが流通しており、定価がどのくらいの楽器かがすぐ調べられ、評判もわかりやすい。これはネットで買う場合重要なファクターです。
3.国全体でエントリーバイオリン、スクールバイオリン、オーケストラバイオリン、コンサートバイオリン、マスターバイオリンというランク付けが明確で、製品グレード決まっていて、ラベルでわかります。例えばカールヘフナーなんかだと、それぞれ10番台、100番台、200番台、300番台以上という感じになっています。
バイオリンのモデル名・型番・シリアルナンバーの調べ方| ヒカカク!
4.そもそもドイツは昔から安くてよいバイオリンを作ってきた国で、あえてドイツのバイオリンをコピーしようという輩がいない。(イタリア、フランスをコピーしたほうが確実に儲かります。)
しかし逆に、それが満足感を少し損なうことにもなります。
例えばカールヘフナーって言ってもピンからキリまである訳なのでマスターレベルのバイオリンでも、エントリーのものと外見でも差はわかりずらいです。例えば車でいうとベンツのSクラスとCクラスはぱっとみて違うのはわかりますが、カールヘフナーだとラベル見ても、数字しか違いがありません。
ちょっと下の写真見てみてください。数字が大きい方、小さい方どっちが高級かよくわかんないですよね。もー先に答え書いちゃいましたが、数字が大き方が高いやつです。だいたい8倍くらい値段違います。
正直写真だけだとどれが高くて安いんだか全く分かりません。
そもそもエントリーでも定価は10万円以上でスズキと比べると十分高級品で、カールヘフナーがいい!っていう方にはどうでもよい話なんでしょうが。昔、楽器屋であこがれたものです。でもやっぱり見てすぐわかる差別化って結構大事です。
まあ、今回狙っているのは安価な性能の良いバックアップのバイオリン。逆にジャーマンの分かりやすさを狙って、実利をとると割り切って探してみました。
ということで、ネットと格闘したところ、、、
カールヘフナー、クラウスへフラー、ゼムリンガー、ギルなど毎週の様に魅力的なものがオークションに出ています。綺麗な楽器はやっぱりそれなりのお値段で落札されていきます。結構業者さんも落札されているみたい。
私はできれば、落札価格がお値打ちな汚い古いバイオリンを中心に狙って、粘り強く入札しました。でも、これって思ったものはどうしても最後の10分くらいで値段が上がりがち。
そして、さらに粘ってようやく一台の楽器を予算内にて落札! いやー、結構日にちかかりました。
その楽器は、Walter Brathという方が1975年に作られたものです。ネットで見るといくつかの日本のお店でも近いビンテージのものを売っておられるようで、だいたい25-40万円程度のもの、すこし小ぶりだが柔らかいおとでよく鳴る楽器との売り文句がありました。それを数分の一の価格で落札することが出来ました。
さて、、
どんな楽器が来るんだろう。下の写真がオークションに出てた写真何ですが、致命的なダメージとかなければいいけど。ドキドキです。