参号器購入プロジェクト 番外編 満足感向上活動 ペグとテールピース交換
参号器は、まーボロボロの状態で装備納入されたんで、色々手の入れがいがあります。
テールピースは、表面の塗装がはげてブチになってますし、ペグはもう表面がガタガタな上に滑って相当押し込まないと音程が固定できないほど。
交換を楽器屋さんにお願いしてもよいのですが、持込になっちゃいますし、ペグは4本調整交換するとペグ代+工賃2万円以上です。オクで格安に仕入れた参号器の代金の半分に迫っちゃう。
今回は、面白そうなんで木工DIYでやってみようかなって話になりました。
もともとついてフィッティングの中で、なぜかあごあてだけは立派なローズウッドっぽいものがついていてました。これは残して上手く安く遊んでみようかと思います。
そーなると、まずはドレスアップの方針どうしようかって話になります。色とか模様をどの材料選ぶかどうするかですね。
フィッティングに使われる材料には大きく3つあって
黒檀(エボニー)
黒い一般的につかわれるやつ。ただし、黒檀のなかでもシマシマ模様の縞黒檀ものもあるようで、私のあごあてもどうもローズウッドではなく、それみたい。
紫檀(ローズウッド)
しましまの模様が入っているもの。人によってはアレルギーが出るらしいですから要注意。
つげ(ボックスウッド)
軽量でストラドなどに使われているもの。取り付けるときに硝酸で表面をやく必要があるそうで、素人が自分でつけるのは難しそう。
私はネットで2000円弱の安めのペグとテールピースを買ってみました。
テールピースは、縞黒檀のものがなく、ローズウッドは高かったので、インド製のエボニーにしました。
作業開始です。
テールピースは、テールガットをつけるだけのなので、交換作業自体は簡単です。ただひとつ注意を要するとすると駒からテールピースまでの距離のようです。というのも、その部分を弾いた時の音が、一つ低い音の弦の解放の倍音になっているとよいのだそうです。確かに私の壱号器もぴったりそうなっていました。
そして、今回はさらなる満足度向上のために、アジャスターもヒル型に変更。もともとe線オープンエンド使っているので当然といえば当然の交換なんですがちょっと格好よくなりました。
ペグの交換の方はちょっと悪戦苦闘というより、失敗気味です。
ペグは本当はシェーバーで削って太さを調整必要もあるのですが、今回は削らなくてもなんとかなりそうな形のものを買ってなんとかしようとしました。
そのおかげで、加工自体は木工のこぎりとハンドドリルと紙やすりでできるのですが、加工する順番間違えました。
ペグがつきでる長さや、どの位置に弦を通す穴をあけるかをもっと慎重に決めてやるべきでした。
ちょっと長さが不統一で反省です。次回はちゃんとやろう。
でも、結構おもしろい作業で、また参号機への愛着が少し増えました。
さて、作業後の参号機はというと下の写真のような感じです。
無事、ちょっとイケメンなストラドモデルになりました。チューニングとかもしやすくなって大満足です。
音は全く変わった感じしませんので、完全なメンタルチューニング。でも頭の構造が簡単なオーナーには効果は絶大、サブ機としてガンガン活躍してます。
製作から50年を経てマイスターも喜んでくれてるでしょうか。