音と風の生活(ネットで楽しむバイオリン)

久しぶりにバイオリン始めました。ネットで買ったり、いじったり楽しくやっていきます。

ドイツから来た参号器(機)ってアスカみたい  参号器購入プロジェクト第6話 ついに納入、整備を経て試し弾きへ

って、おかしい惣流・アスカ・ラングレーは弐号機じゃなかったっけ?

ってすぐわかった人はさすがです。

はいその通りです。

 

さて、前の書き込みでは後ろ姿だけだった、参号器ですが、いよいよ届くのを待つことになりました。ちなみにオクでの写真はこんな感じです。

 

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結構ボロボロ

 

まず、あっちこっち傷だらけだし、駒も傾いてて、テールピースも斜め。

さらに指板にはセロハンテープ貼ってあります。ということは最後のユーザーさんは相当な初心者ですね。これって新品価格40万円の楽器です、なんてお金持ちだー。

 

ということで、まず全部弦をとっかえて、指板のテープをはがして、それからヤマハのクリーナーで時間をかけて綺麗にしました。駒はギリギリなんとか使えそうな範囲。楽器のケースも薄汚れてたんで、こちらはウェットティッシュを大量につかってクリーニング。

 

いくつかの傷は結構なもんでしたが、幸いなことに以上で一旦弾ける状態になったんで、音を出してみました。

 

、、、、なんかおかしい。特にE線がすごくキンキンした音がします。これってもしかしてはずれのバイオリンか?

 

うーん、すこし楽器を眺めて、そうだ駒の位置を調整してみようっていうことに気が付きました。こんなときネットには山ほどの知恵が詰まってます。

 

まず、駒の両端をf字孔の内側の横線をつないだ位置にきっちり合わせました。一般に駒を指板に近づけると、駒をテールピース側に近づけるのと同じ、音を柔らかくする効果があるようです。もとの楽器は結構テールピースよりに駒がついていた跡が残ってました。

 

また、ネックの方から見てみたら駒がE線側に数ミリずれてました。(上の写真でも分かります。)そのずれた方向にテールガットがおかしな跡をつけてしまってたみたいです。それをぐいって指で直しました。

 

さて、、、、効果のほどは

 

幸いなことに、音が見違えるほど柔らかくなりました。これなら、何とかジャックマンのバックアップに使えそうな感じです。

 

よい点は音が大きいこと、鳴る楽器です。絶対音量もジャックマンになんとか食いつけるかな。

 

低弦側の音がすごく柔らかいこともいい点。すこし音がくぐもった感じではありますが、1975年作のもうすぐ50歳になる熟成を感じさせる柔らかい音です。ただし、ジャックマンのG線は迫力のある立体的な音を出すのでそこは一二歩負けてます。

 

また、よくボヘミアの音はフルートみたいな音がするっていいますが、A線は少しその香りを漂わせます。逆に華やかさとかつややかさはほとんど感じられず、まだモダンで新しいので硬くはあるものの艶やかジャックマンの音とは対照的です。

 

反対にこれから少し改善していくとこととすると、まずE線の耳につく感じは、随分よくなったんですが、楽器の音が大きいこともあり少しなんとかしたい感じです。E線の耳障りな感じは中々直し辛い所のようですが、チャレンジして見たいですね。

 

あとは、ペグの具合が悪いとか、テールピース汚いとか、音に関係のないところは盛沢山です。これからおいおいやっていこうと思います。

 

全体的には、枯れた感じの音がするそこそこの楽器かなーって感じですが、練習用やサブ楽器としては十分機能しそう。当初の狙いは満足してそうです。

 

そして、眺めてみたらこのバイオリンの形に面白いことを発見しました。結構ハイアーチなんです。

 

その話は次回に。

 

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結構いい感じになりました。