ストラドとガルネリどっちだ?
前々回の書き込みにも書いたんですが、現在のバイオリンはほとんどストラドモデルです。
私のバイオリンもストラドモデルだと思ってたんですが、本当はどうなんだろうって言うのが気になって少し調べてみました。
と言うのも、私のメインバイオリンである一号器の製作家ジャックマンの最初の師匠のオーディノって、実はガルネリコピーで有名な人だったことがわかったんです。
ジャックマンは、ミルクールでオーディノと言う人の弟子としてキャリアをスタートし、その後ムジェノーの工房を経て独立しています。なのでオーディノの影響を受けているはず。
下のオーディノの作品の写真見ると、f字も細長くガルネリらしさが滲み出ます。
こちらはオリジナルのガルネリのモノホンの写真です。f字孔が本当に長いですね。
確かにクリソツです。ちょっとオーディノさんの方がf字がちょっと離れ目に見えるくらいだけですね。オディノーさんすごい。
また、あるサイトで昔のジャックマンの工房のカタログの記録を見つけたんですが、なんと両方作ってたみたいなんです。
https://www.luthiers-mirecourt.com/jacquemin_rene_catalogue.htm
一方、ストラドモデルとガルネリモデルにそこまでしっかりした違いがあるのかは結構疑問な所もあり、今世の中でガルネリモデルって言って売られている新作も結構ストラドっぽいものが多いように思えます。(あくまで個人的感想です。)
一般にガルネリとストラドの違いは、
1.ガルネリの方がf字孔を中心に細く樅長。上下の円形のくりぬきの横の上下の角が鋭角的。
2.ストラドの方が横のとんがっている”エラの部分がえらそう”に跳ね上がっている
3.ガルネリはさらにストラドよりも横から見て膨らみが少ない(ローアーチ)
みたいです。
4.あとガルネリの方がひょうたん型の上下の大きさに差がなく、少し不安定な型に見えます。上のオーディノのコピーって結構デコッパチ。(このポイントは私の個人的な感想です。)
ストラドとガルネリの違いの分かりやすい説明
https://www.shimamura.co.jp/shop/osaka-classic/product-introduction/20170426/426
しかし消費者にとってバイオリンのエバリ的恰好良さは重要ですし、バイオリンのイメージになっているので、結構ストラドっぽいガルネリもあるように思えます。
日本のある高名な製作家のガルネリモデルも、結構エラが張ったデザインになっていました。またf字は立っていますが、そんなに細長ではなさげに見えますし、丸の横の角も相当な鈍角です。(この辺はオーディノのものとは相当違います。)
ご本人はガルネリの現在のものを見ても消耗して分かりづらい部分があり、もしろガルネリの製作意図を考えて製作されたと仰っていまして、私はそれはすばらしいご見識だと思っております。大事なのは、あのガルネリらしい暗くて魅力的な音。外見よりは作り方が大事なんだなってすごく教えられます。
https://violino45.exblog.jp/26735184/
さて、、、、、、
実際私のバイオリンどっちなんだろう、、、、
下の写真みてわかるよう、fの字は幅広です。エラも張っているし、やっぱりストラドモデルなのかなー?
でも、f字ちょっと立っているし、結構丸の横の角はそこそこ鋭角だし、、、、音も暗くて大きいって言われるんだよねー
一旦悩みだしたら、全くわからなくなりました。
誰か教えてください。