音と風の生活(ネットで楽しむバイオリン)

久しぶりにバイオリン始めました。ネットで買ったり、いじったり楽しくやっていきます。

ヤフオクで新たなフレンチボウゲットだぜ。 バイオリンネット生活って可能なのか

みなさま台風は大丈夫でしょうか?

 

ヤフオクやメルカリで楽器とか買うのは、結構変な感じですよね。特にバイオリンは。

だって音って動画でもないと分かりませんし、バイオリンの繊細な音質はとてもではないですがYoutubeとかでは伝わりません。

だから楽器屋行ってしっかり現物見て、試し弾きして、じっくり考えて買うべき。東京で大きな楽器屋に行けば数十の楽器があり、お店の店員さんと話をして自分にあった一品を探すのは楽しいやり方ですし、きっと正しいやり方です。でも、それはある意味店員さん任せです。

面白いものを自分自身で失敗しながらも見つけて買ってみたい(それで少しでも安く探して見たい)っていうニーズは当然楽器にも存在します。事実、本当にネットオークション楽しいですよ。よさそうな楽器を情報だけでスタディーし、自分にあった一品を膨大なオークション見つけてみるってやり方もありなんだと思います。

”ネット全体でバイオリンを勉強するぜ”

でも、もちろん繊細なバイオリンを写真と限られた情報で買うリスクはありますから、注意は必要。要はバランス。

 

またプロ用の高い楽器は別にして、そもそも大多数のアマチュアにとってバイオリンにそこまで違いがあるのかとも最近思えてきました。大きな音がでて、きれいな音で、弾きやすければいいんじゃないでしょうか。機能重視でいいのではないかと。

本来はあんまり国とか、年代とかも関係ないのではとも思っています。

例えば、ヤフオクでイタリア製の楽器って謳われてますが、それが偽物かどうかはべつにしても、本当にイタリア人が作っている保障はないですよね。手先の器用なアジア人がかの国で作ってイタリア製、フランス製になっている話はよく聞く話です。そもそも中国人、日本人製作家の評価なんて決して低くないですし。また、欧州製のいい古い木材や、ニスは今世界中どこでも入手可能です。

 

こうしたバイオリンの新しい世界を見てみたい。バイオリンってよく分からないから、自分で積極的に調べて見たいと思ったのでちょっと首を突っ込んで見ました。

 

 

さて、、、、、

 

管理人は、モダンフレンチのバイオリンに、ミランの弓を持っていて、人によっては何の不満があるのかという恵まれた楽器生活を送っています。ま、少なくとも楽器のキャパが演奏者の能力を軽く上回ってしまってます。でも、やっぱり、次のもの欲しくなっちゃう時って来ちゃうんです。

 

私の場合は、次回11月コンサートでの演奏スタイル形式がきっかけでした。というのも、ある日突然、先生から次回の”演奏会は立奏”っていうご指令がおりたんです。

 

”え、立って弾くの?最近、電車でも座ってるのに、、、、”って、まず思いました。でも、次に心配なのは弓。

”もし大事なミランの弓先を、隣のセカンドトップの頭に突き刺しちゃったらどうしよう。”

変な思いが頭を駆け巡ります。私、結構激しく上体振って演奏しちゃうんです。

”相手には謝ればいいけど、高い弓壊れたら簡単には買いなおせないよな、、、、”

 

プロの方なら、コル・レーニョ(幻想交響曲の最終楽章で、弓の木の部分で弦をたたくやつ)とかもあるからスペアは当然。そもそも通常バッグに2,3本は普通に弓入ってます。先週の先生のバッグにもペカットとサルトリ入ってました。

 

こちとら”包丁いーっぽん、さらしに巻ーいーて”ではないですが、楽器ケースに自慢の弓一本差しです。そりゃそうです。弓だって高いんです、じゃなくて弓は本当に高いんです。

 

でも楽器ケースをまじまじと眺める私ははたと気づきます。そーだ、まだ後3本も入れられてしまう、、、、  こりゃもう一本買うっきゃないかって。

 

物欲って本当に怖い。心の隙を突いてくる。

 

そうなるともういても立って止まらず、ヤフオクに張り付きです。今回は、ミランの代役が務まる弓が目標。

 

そんなのネットにあるんかーい。

 

はい、これがヤフオクの怖いところ。気がつけば直径20センチ、全長1メートルほどのダンボールの筒にプチプチに厳重に包まれた物体が手元に。

 

手に入れたのフレンチの弓。パリの次はってことで、リヨンの工房ダベールの弓です。 (はい嘘です。たまたま。)

 

オークションの商品説明には新品価格は結構なお値段のものとのこと、でも下の実際の説明写真見ると分かるよう弓は切れてざんばら、フロッグもくすんでます。説明コメントでは腰もしっかりしていて曲がりはないとのことですが実際に見ないとわからないですし、結構リスキーな商品かも。

最後は酔った勢いでエイや!でした。落札価格は、商品説明に出ていた新品価格の6分の1弱でも、元が結構お高い商品、実際に現物を手に取るまでドキドキ。

 

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オークションの写真はこんな感じ、結構くすんでるし、弓はざんばら

当然ながらざんばらの弓では弾くことはできないので、そのまま家の近くの楽器屋に直行、1時間待ってその場で張り上げていただきました。お店で毛替えをしていただいた方から、フロッグとかスクリューの造りは数十万クラスとのお言葉。本当に安心しました。また、金具も綺麗の磨いていただいたので、見違えるような印象。

”どんな弓なんだろう”

ドキドキしながらバスで自宅へ一目散。

 

(以下次号に続く)