7本目の弓 第一話 ジャーマンの剛弓を探して見る
コロナ自粛の間に、勢い余ってもう一本買ってしまいました。というのも、練習用と思って買ったオールドの弓が思ったより良い弓で、メインの楽器のケースに収まってしまったからです。
その結果、本来の使用用途だった出張先に置きっ放しの参号器の練習に使える腰のある弓がもう一方必要になってしまいました。腰のある弓が必要なのは、最近、コンチェルトとか重音の練習をしてるんですが、ある程度腰のある弓をしっかり置いて弓に圧をかけてから弾く練習を集中的にやることになったからです。
手持ちの他の弓をみると、
ミランやフランクヴァンサンの弓はさすがに置きっぱにできないですし、、、
グラッサーのグラファイトの弓は気が向いた時にすぐ弐号器のサイレントと引くために部屋のリビングに転がしっぱなしだし、、、
中国製カーボンはむしろ固すぎて、ちょっと練習にはイメージが合わない、、、
という感じで結局安いのをネットで見つけて買っちまえって気になりました。
また参号器のジャーマンバイオリンを手に入れたことから、ドイツの弓に少し興味が出たということもあります。
ドイツの弓は、ごつくて剛弓というイメージもありますが、コスパの良い名弓も多く存在します。
ニュルンベルガー、ラウ、クノップ、フレッチナー、バウシュなどはハイフェッツ、オイストラフと言った名人がセカンドボウ使ったと言われてますから、性能的には十分でしょう。
詳しくは、下の霧立さんのブログなどに詳しいですが、価格はフレンチボウの数分の一のようです。
https://www.kiritachiakari.com/why-german-bows-are-such-a-bargain/
こういった弓はいつかは手に入れてみたい。でも、今回はサブの参号器の練習用の弓ですから、とにかく安くて古そうなジャーマン弓を探して見ることにしました。かつジャーマンっぽい剛弓に出会得ればむしろ面白いかもしレません。
ネットオークションで色々探してみた結果、出会ったのは写真の弓。諭吉さん一枚ちょっとで手に入りました。でも弓は張ってなかったのでその分は追加で出費です。
写真見ると、Torteって書いてある。まじかよって感じですが面白そうな弓です。またラッピングが鯨の毛のイミテーションらしくて見た目は結構良さそうです。
さて、、、、
届くまで数日。いつものようにワクワクとドキドキです。
届いた弓をじっくり見ると、まずスクリューを外すと弓の軸にWest Germanyって書いてありました。なので、1960−90年くらいの弓でした。もうちょっと古めだとよかったんですがまーしょうがないか。
それと、弓が少し腰が伸びていて結構使えるかどうかギリギリという感じでした。これは、ネットで中古弓を買う際に気にしている点ではあるんですが、なかなかサイトの画像だけではわからないですね。
というところまでチェックして楽器屋さんに弓の張り上げをお願いしました。
どんな音が出るんだろ〜
(以下、次回)